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 業種別転職面接体験記
 乾物卸販売会社編
この会社はハローワークの検索にて希望月収３０万でヒットした会社で、海産物・乾物食品の製
造ならびに卸販売をしています。
社員約６０名の地元の中小企業で、おもにデパートやスーパーマーケットに商品を納入しており加
工場も所有してました。
今回は営業職募集とのことでハローワークの相談コーナーを通して人事担当者に取り次いでもら
い、その日に面接日の日程が決まりました。
私はエンドユーザーへの直接販売営業の経験はありますが、卸販売の経験はありませんので多
少の不安はありましたが、同じ人間を相手にするのだからと思い切って面接を受けることにしまし
た。
面接日までの準備としてまずホームページでの会社概要のチｪックです。
会社サイトにアクセスして閲覧してみましたが、販売会社のサイトにしては内容的にいまひとつと
いう印象で、ネット販売のコーナーのページでは扱う商品が少なくさびしい感じでした。
そこでホームページの内容の充実について、面接時の前向きな質問項目の一つに加えることとし
ました。
本社所在地は私の自宅からは比較的近く何度も車で通ったことのある場所なので、会社までの
所要時間はわかりました。
あとは面接のイメージトレーニングで時間を費やしました。
そして面接日、私は遅刻してはならんと一時間も早く本社の事務受付へ行きました。
面接官に少しでも入社の意気込みを見せたかった訳です。
ところが事務員さんが困惑しながら応接室に通してくれ、そこで待つように指示されました。
やがて面接時間より２０分早く応接室に入って来た面接官は開口一番、「早く来られたのであわ
てました」とチクリ。
こちらとしては早めに面接場所へ行き面接担当者に入社希望の熱意を示したかったのですが、当
の面接官はあまりに早く私が来たものですから長く待たしては悪いと思い仕事の段取りに追われ
ていた風でした。
面接官は私が差し出した面接書類を受け取ると書類に眼を走らせて
います。
やさしそうな感じの面接官ですが、下の立場の私に妙にへりくだった
対応なのです。
不思議さを感じているとその面接官は「実は今うちの会社に来てもら
いたい方が３０歳くらいまででと思っているんですよ」と恐縮しながら
言いました。
聞けばここの会社は平均年齢が高く、３０歳までの若い社員がほしいとのこと。
私は４０過ぎ・・。
それならあらかじめハローワークでの取次ぎ時に伝えてくれればよかったのにとも思いました
が、雇用対策法での年齢制限の禁止に抵触するので表向きは年齢条件なしとしているものと悟
りました。
面接官いわく「一応前向きに検討させてもらいます」とのことなので期待薄ですが深々と頭を下げ
面接室を出ました。
その日の晩、面接のお礼のハガキを会社のポストへ入れて誠意を迅速さでアピールしました。
数日後に来た結果は予想どうり残念な結果に。
やはり年齢条件に合わなかったようでした。
この時得た教訓は、いかに年齢条件なしとうたっていても面接をするまでは採用側の胸のうちは
分からないということです。
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