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 転職について
 転職は負け組？
「勝ち組」「負け組」と言う言葉が使われだして早や数年。
今ではすっかり定着したかの観があります。
ところがこの言葉、安易に使ってもよいのでしょうか。
企業などでも「我が社の社運に掛けても必ず勝ち組となって・・・」などと社長サンがのたまわって
いますよね。
しかしこれらの言葉、あまり良い印象はありません。
単なる私のヒガミでしょうか。
ではここで言う勝ち負けってなんなのでしょう。
自己中心主義で大金を手にした人が勝ちなのでしょうか。
六本木ヒルズにオフィスを構え、超高層マンションに暮らし、、高級輸入車を乗り回し、企業におい
ては利益のためなら手段を選ばず偽装に偽装を重ねあるいは環境を破戒しあるいは吸収合併を
繰り返しそして産廃を大量に産み出す・・。
これらが仮に勝ち組だとしたらどう思われますか。
反対に負け組とはなんでしょう。
勝っている企業や人以外はすべて負けているのでしょうか。
その大多数の負けの中でも、存在する中間の普通層はどう呼ぶのでしょう。
そう考えるとあえて線引きをして勝ちだの負けだのと決め付けるのはナンセンスだと思うのです。
もちろんこの世の中、競争原理によって成り立っているのは否めません。
私が考えるのはお金が無いとかリストラで失業、倒産、あるいは肩書きが無いなど一時的な要因
で「負け」とイコールにしてしまう世の中の風潮は危険だということです。
転職者さえ「負け組」と見られるふしがあるのは合点がゆきません。。
今の時代、一度や二度の転職は当たり前になってきています。
転職の中で自分をブラッシュアップ、スキルアップして成功をおさめている人たちが限りなく存在
するのは周りを見ればわかります。
バブル経済全盛時代に暴利をむさぼっていた多くの人たち、バブルがはじけて倒産や失業をよぎ
なくされましたが、経済の大波によって淘汰されました。
今また新しい経済の波が押し寄せています。
一時の目先の物質の有無によって勝ち負けを決めることが近い将来古ぼけた過去の産物となる
でしょう。
幕末の志士坂本竜馬とその他 地方の武士たちは脱藩して日本の歴
史を動かしました。
つまり藩を離職して浪人に転職？したのです。
彼らがいつまでも封建主義にとらわれていたら現代社会はまだ遠いも
のになっていたかも知れません。
長い人生、山あり谷ありです。
勝った負けたは自分の励みになるよう胸の中にしまい込んで、明日へ
の原動力にしましょう。 |
